Art × Megane

JINShair Art #1

メガネとヘアのコラボレーションによって
新たな表現に挑戦!スタートアップは
日本ならではのモチーフがテーマです。

Theme富士山

Process

クリエイティブの視点

メガネを活かしながら、どのようにテーマをデザインし、表現するか。 ヘア、メイク、衣装、各パートを詰めながら作り上げました。

悩んだ末に行った場所で

Phase1:テーマの設定

JINSで新しく始まったヘア企画のコンセプトである「ヘアとメガネでなりたいイメージに変身」をもとに設定された「擬態」が今回のお題だったので、それに基づきイメージを考えました。記事アップのタイミングを考慮し、新年を迎えるにあたり縁起のいいものにしようと思いましたが、テーマ設定にかなり苦戦しました。アイデアが浮かばない中、銭湯に行ったときに見た大浴場の写真を見て富士山を表現することに決めました。

象徴的な色とフォルムに

Phase2:ヘアデザイン

富士山を象徴する青から白への色のグラデーションを一番意識しました。また、モデルの髪に台形のようなフォルムを作り、山のような印象を与えるように考えました。髪型のフォルムを整えすぎると、わざとらしさが出てしまったので富士山の山頂に吹いている風が感じられるような自然な毛流れにしています。前髪をアップにしたことで、あおって撮影する際に高さが出て、富士山の雄大さが演出できたと思います。

自然の質感を取り入れる

Phase3:メガネの選定

ラウンドのクリアフレームはとても肌に馴染み、なおかつ朝露のような、みずみずしい雰囲気を醸し出していると思います。今回のテーマである富士山との親和性があると感じたのでこのメガネを選びました。クリアフレームと同様に肌に馴染むシンプルなメタルフレームも候補に考えていたので試しましたが、富士山という自然のモチーフに対してメタルの無機質な質感がマッチしなかったので、使用には至りませんでした。

見覚えのある景色を表現

Phase4:衣装イメージ

ヘアの世界観を最大限に生かすスマートな主張であることを軸に、富士山のふもとをイメージして作ってもらいました。袖あり・なし、ビニールあり・なしのパターンを試しました。袖があると、わたの割合が多くなり、可愛らしさが強調されたので袖なしに決めました。ブルーのビニールがないと、メリハリが出ないように感じたのでビニールありのものを選びました。ビニールがあることで富士山のふもとに見える湖が感じられたと思います。

つながりを感じさせる青

Phase5:アートメイク

今回は青の色味をボディメイクのように施し、肌に馴染んでいくグラデーションを入れて富士山のふもとの色相をイメージしてメイクしてもらいました。ブルーが入ることで輪郭が緩和され、顔の印象が主張されにくくなるので、顔から首、首から衣装へと一体感が生まれ、より全体として富士山を感じられるようなバランスになりました。撮影カットによって青の割合を微調整したので1~3枚目の絶妙な違いにも注目していただきたいです。

カメラ前でベストを追求

Phase6:シューティング

カメラマンさんにモデルの角度を詰めてもらい、シルエットや表情で富士山の縁起の良さも感じさせるように努めました。ポージングなしで撮っていましたが、腕のアクションを入れたことで山の形を感じられ、雄大にそびえる富士山を表現できたと思います。照明に暖色のフィルムをかざして朝焼けを表現することにもトライしましたが、シンプルに表現したほうが伝わりやすいと思ったので、晴天を感じるブルーバックに落ち着きました。

美容師として新たな挑戦

Phase7:撮影を終えて

普段、わかりやすいテーマをわかりやすく直結的に表現することはあまりやっていなかったのでかなり難しかったです(笑)ヘアメイク的ではなく、あくまで美容師としての表現の中で、美しく昇華することを意識しました。自分自身、新しい感覚で挑めました。ありがとうございました!

Artist

内田聡一郎(LECO)

サロンワークを中心に、業界誌・一般誌の撮影、セミナーの講師やミュージシャン・アイドルのヘアメイクを担当するなどヘア業界の枠を超えてマルチに活躍するトップランナー。

Photographer:植村忠透
Stylist:村吉由紀
Make:浅野絢美(LECO)
Model:ばんり